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2022.02.13
このたび、American Journal of Ophthalmology Case Reportsに
Treatment of old submacular hemorrhage by subretinal endoscopic surgery and intraoperative subretinal endoscopic findings
"陳旧性網膜下血種における網膜下内視鏡手術による治療と術中の網膜下内視鏡所見”というタイトルの症例報告を掲載することができました。
この症例はとても思い入れのある症例で、加賀先生が考案された網膜下内視鏡手術によって古い網膜下血種を除去した際に、PCVの網膜下所見を眼内視鏡で直接確認したという世界で初めての報告になります。眼内視鏡で色素上皮内を這ってすすむネットワーク血管とポリープ病巣を見たときはかなりの衝撃を受けました。論文内には網膜下の眼内視鏡動画もついております。
実は私が留学から帰ってきて意気揚々とこの症例を某学会で発表したところあまりに先進的(?)な内容だったせいか某教授らからコテンパンにたたかれました。
ただNYでお世話になったSmith先生や海外学会での評価は上々で、なんとか形にしようと論文投稿し、はじめは3例くらいのケースシリーズで投稿したのですがことごとく玉砕。その後、ケースレポートにして3回目の投稿でなんとかアクセプトできました。
もし興味ありましたら是非下記URLからご覧いただけますのでご一読ください。
何度もあきらめずに手直してしていただいた小島先生、共著者の市川先生ならびに加賀先生、硝子体班の先生方、論文取り寄せや英文校正をお手伝いいただいたメディカルの方々、本当にありがとうございました。
今後は症例を集めてよりエビデンスレベルの高い知見を報告できたらと考えております。
JCHO中京病院 横山翔
Treatment of old submacular hemorrhage by subretinal endoscopic surgery and intraoperative subretinal endoscopic findings
Sho Yokoyama, Tatsushi Kaga, Takashi Kojima, Jorge Orellana-Rios, R. Theodore Smith, Kazuo Ichikawa
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2451993622001396