OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDSOPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDS

OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED
FIELDS
専門分野
斜視弱視・小児眼科

小児および成人の斜視治療、小児の弱視治療を行っております。小児においては視機能(視力および両眼視機能)を最大限に発達できるようにすることを目標に診療にあたっています。後天性の斜視においては原因精査を他科と連携しながら迅速に行っています。また、患者さんがどのようなことに困っているのかを詳しく聞きながら患者さんの希望に沿って治療を進めています。

医師

DOCTORS

  • 横山 吉美
    医師
    横山 吉美
  • 津久井 真紀子
    医師
    津久井 真紀子
  • 穂積 健太
    医師
    穂積 健太
  • 市川 翔
    医師
    市川 翔
  • 岡村 周子
    医師
    岡村 周子
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非常勤医

PART TIME DOCTOR

  • 矢ケ﨑悌司(眼科やがさき医院院長、JCHO中京病院眼科非常勤)

2020年
手術実績

OPERATION VOLUME

JCHO中京病院 眼科 大雄会第一病院 眼科 岐阜赤十字病院 眼科
小児斜視手術
外斜視
(うち斜筋手術併施)
48(3)件 6件 -
内斜視
(うち斜筋手術併施)
20(1)件 4(1)件 -
上斜筋麻痺 7件 - -
眼振 3件 - -
原因不明の斜頸 1件 - -
合計 79件 10件 0件
成人斜視手術
外斜視(うち斜筋手術併施) 29(1)件 5件 3件
内斜視(うち斜筋手術併施) 15件 2件 2件
上下斜視 1件 - -
上斜筋麻痺(うち原田・伊藤法) 6(1)件 1件 -
癒着性斜視 1件 - -
固定内斜視[横山法] 2件 - -
麻痺性斜視[西田法] 1件 - -
甲状腺眼症による斜視 - - 3件
合計 55件 8件 8件
斜視手術合計(小児+成人) 134件 18件 8件
3医療機関合計 160件
小児内眼手術
第一次硝子体過形成遺残および白内障 1例 1眼
発達白内障 4例 6眼
水晶体偏位(Marfan症候群) 1例 2眼
人工的無水晶体眼 1例 2眼
発達緑内障 1例 1眼
網膜剥離(のちにRevesz症候群と診断) 1例 2眼
合計 14眼

診療内容

CLINICAL SERVICES

乳児内斜視

術後の立体視獲得のため、当院では生後8ヶ月以内の超早期手術を推奨しております。しかし斜視角が大きくない、斜視角に変動があるなどの場合は、プリズム眼鏡での経過観察を行う場合もあります。いずれにしても早い時期から手術またはプリズム眼鏡にて眼位を矯正することが、両眼視機能の発達を促すと考えます。

調節性内斜視

好発年齢は2〜3歳と言われていますが、1歳未満で生じる調節性内斜視もあります。調節麻痺点眼を用いて屈折検査を行います。手持ちレフラクトメーターでの測定が困難な低年齢の患者さんにおいても医師が検影法にて検査を行い眼鏡処方します。眼鏡を常用しても内斜視が残存する部分調節性内斜視の場合は、プリズムを用いた眼位矯正を行ったのちに手術治療を行います。orthoptic effectといって、斜視手術をする前にプリズムで眼位を矯正し両眼視できる状態をつくっておくと手術後の眼位も安定しやすいと報告されており、積極的に術前にプリズム治療を行っています。

間欠性外斜視

日本人で最も多い斜視のタイプです。両眼視機能は良好に発達している場合が多いため、斜視になる頻度に応じて就学前後〜小学校低学年で手術を計画する場合が多いです。間欠性外斜視の中でも、A型やV型、開散過多型や輻輳不全型などそれぞれの状態に応じて手術方法を選択します。とくに斜筋異常を伴うA型斜視やV型斜視においては斜筋手術を併用することで、第一眼位だけでなく、上方視および下方視の斜視も矯正します。両眼視できる範囲をいかに広くするかを常に考え手術方法を選択しています。

先天性上斜筋麻痺

片眼性の先天性上斜筋麻痺は健側への斜頸を特徴とし、そのまま成長すると顔面非対称や側湾症など骨格に影響が生じるため、斜視角が測定できれば早期に手術またはプリズム眼鏡での治療を行います。下斜筋過動を伴う15プリズム以下の上斜視に対しては下斜筋切除術を行い、20プリズム以上の大角度の上斜視を有する症例では、下斜筋切除術に加え必要に応じ上斜筋腱縫縮術を行います。

後天性斜視

近年話題になっているのが、スマートフォンなどのデジタルデバイスの過剰使用と内斜視の関連です。日本弱視斜視学会および日本小児眼科学会が全国的な調査を行っており、中京病院もこの研究に参加しています。
ほかに後天性斜視の原因として、甲状腺眼症、重症筋無力症、麻痺性斜視、固定内斜視などがあげられます。
他科と連携をとりながら、迅速に診断することを心がけています。また、麻痺性斜視に対しての西田法、固定内斜視に対しての横山法など、日本人の先生が開発されたすばらしい術式も施行させていただいております。

小児眼科

先天白内障、発達緑内障に対する手術治療および弱視治療を行っております。
網膜硝子体専門医や緑内障専門医が精度の高い手術を行い、斜視弱視専門医が屈折管理および弱視治療を行います。

最新情報・
研究トピックス

TOPICS

論文

RELATIONSHIP BETWEEN STEREOPSIS OUTCOME AND TIMING OF SURGICAL ALIGNMENT IN INFANTILE ESOTROPIA

(J AAPOS. 2020 Apr;24(2):78.e1-78.e5.)

筆者の矢ケ﨑医師は、国内での乳児内斜視の超早期手術におけるパイオニア的な存在です。手術当時に乳児であった患者さんが立体視検査ができる年齢になってきたことから、乳児内斜視における手術時期と立体視予後の関係について論文を執筆し、JAAPOSに掲載されました。長年の功績が世界的にも評価されたことになります。超早期手術(生後8ヶ月以内)22例、早期手術(生後9ヶ月〜24ヶ月)30例、晩期手術(生後25ヶ月以降)24例について検討した結果、術後に立体視を獲得した症例は、超早期手術で77%、早期手術で20%、晩期手術で13%であり、生後8ヶ月以内の超早期手術は術後立体視獲得のチャンスを増すことが示されました。

学会

①発表
矢ケ﨑医師の指導のもと、2演題を発表させていただきました。

第124回日本眼科学会総会
「小児における斜視手術後の0.1%フルオロメトロン点眼液による眼圧への影響」
この臨床研究は緑内障専門医を目指し切磋琢磨している城山医師が担当し発表しました。成人にくらべ小児のほうがステロイドによる眼圧上昇をきたしやすいと言われていますが、0.1%フルオロメトロン点眼液の使用が小児において眼圧上昇をきたすかどうかについての調査になります。JCHO中京病院 眼科では、斜視手術後に全例でレボフロキサシン点眼と0.1%フルオロメトロン点眼液を1~2ヶ月間使用します。このため緑内障の既往がなく斜視手術を受けた手術時年齢12歳未満の症例86例126眼を対象とし、手術前と手術後1ヶ月時の眼圧について調べました。点眼後眼圧が21mmHg以上かつ点眼前に比べて30%以上上昇したものを眼圧上昇としましたが、この定義を満たす眼圧上昇をきたした症例はなく、左右眼とも点眼前後の眼圧に有意差を認めませんでした。
このことから、0.1%フルオロメトロン点眼は1ヶ月間の短期使用では小児において有意な眼圧上昇を引き起こす可能性が低く、小児の消炎治療において安全に使用できる点眼薬であると考えられました。
第76回日本弱視斜視学会総会
「網膜剥離術後の癒着性斜視の2例」
横山吉美医師が発表しました。網膜剥離手術、とくにバックリングやエンサークリング手術の後に複視を生じる症例があります。複視の多くは一過性であり自然治癒が期待できますが、中には複視が残存する症例があります。この場合、プリズム眼鏡や斜視手術が必要となりますが、手術の量定には一定の基準はありません。このため、網膜剥離術後の癒着性斜視に対し斜視手術を施行した2症例から、癒着性斜視の特徴および斜視手術の量定について検討しました。2症例とも外斜視の症例であり、術中所見から外直筋付着部周囲の癒着が外斜視の原因と考えられました。2症例とも術後両眼視の回復がみられたことから、手術の量定については癒着性斜視の場合は大角度でも癒着剥離が十分にできれば後転術のみで経過観察が可能と思われました。

②インストラクションコース
第74回日本臨床眼科学会のインストラクションコースを担当させていただきました。「もっと自信が持てる弱視診療!」というテーマで2018年のインストラクションコースのリメイク版となりましたが、オーガナイザーの根岸貴志先生、佐藤美保先生、杉山能子先生のもと5人の演者が講演し、弱視の検査について横山吉美医師が担当しました。弱視は除外診断であり、常に他の疾患が隠れていないかを注意しながら検査を行う必要があることとともに、視力検査・調節麻痺下屈折検査について日々の診療にすぐに役立つ情報を入れてお話ししました。

研究

「KINECTを用いた眼性頭位異常の測定」
「Kinectを用いた眼性頭位異常の測定」
Kinect for WindowsはMicrosoft 社から発売された三次元計測装置であり、専用のソフトウェアを使うことで撮影した人物の顔の特徴点を認識し、その動きを追跡することができます。
電気通信大学総合情報学科 中村拓人先生(現在は東京工業大学に所属)らのグループはこのKinectを用いた姿勢評価システムを開発され、痙性斜頸患者の姿勢評価について有用であることを2013年に発表されました。本研究は東京工業大学の中村拓人先生・小西優実先生との共同研究で進め、Kinectを用いた姿勢評価システムを使い眼性斜頸の患者の頭位を測定し、他覚的検査方法としてどの程度有用なのかを調べます。
「Kinectを用いた眼性頭位異常の測定」
この姿勢評価システムは撮影するだけで顔の傾きを測定できますので、この検査方法が確立すれば簡便で客観性のある頭位測定が可能となり、将来的には斜視手術時の術式や術量の決定にも利用できるようになると考えられます。JCHO中京病院で倫理委員会の承認が得られましたので、現在は患者さんの同意のもとに、市川翔医師・山本ORT・羽柴ORTが中心となり測定を始めています。

今後の取り組み

FUTURE PLAN

2021年も、子供達の視機能を最大限に伸ばすことができるよう、また成人の患者さんにおいては複視をきたす原因疾患を迅速に診断するとともに視機能の回復を最大限に引き出すことができるよう努力して参ります。また、臨床研究についても担当を分担して各々が注力していきたいと思います。

診療施設及び
曜日の紹介

CLINIC SCHEDULE

斜視弱視専門外来のご案内

中京病院、大雄会第一病院、岐阜赤十字病院、中京眼科にて斜視弱視専門外来を行っております。完全予約制とさせていただいております。
手術治療につきましては、中京病院にて斜視手術および小児内眼手術、大雄会第一病院にて斜視手術、岐阜赤十字病院にて成人斜視手術を行っております。

専門外来日

JCHO中京病院 眼科 岐阜赤十字病院眼科 大雄会第一病院眼科 中京眼科
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横山吉美(月2回)
岡村(月2回)
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【午後】
横山吉美
津久井
穂積
市川翔
矢ヶ﨑(月2回)
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- 【午後】
市川翔
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津久井(月2回)
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津久井(月1回)