OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDSOPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDS

OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED
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専門分野
緑内障

当グループは、緑内障研究の最前線で活躍しておられる全国の先生方のお力添えをいただきながら、MIGSの先駆けともいえるTrabectome®を推進してきました。緑内障治療の考え方が変わりつつある昨今、中核となる中京眼科(愛知県名古屋市)をはじめ、飯田市立病院(長野県飯田市)、佐藤裕也眼科医院(宮城県仙台市)で緑内障研究を進めています。

医師 / 顧問

DOCTORS / ADVISER

  • 佐藤 裕之
    佐藤 裕之
    佐藤裕也眼科医院
    理事長
  • 市川 翔
    市川 翔
    中京眼科 医長

診療内容

CLINICAL SERVICES

以前の緑内障治療は、保存的に点眼治療を行い、保存的治療だけでは進行を食い止めることが困難な場合に手術加療を実施していました。しかし、近年では低侵襲緑内障手術(MIGS)や選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)など、緑内障治療に対する考え方や手術適応は急速に変化しています。
当グループでは、MIGSの先駆けとも言えるTrabectome®をいち早く導入し、低侵襲の緑内障手術に取り組んできました。現在では、Trabectome®以外にもiStent inject®といった最新のMIGSも積極的に導入しています。

トピックス

TOPIX

「クリニックで日帰り緑内障手術を!」をスローガンに積極的に緑内障手術に取り組んでまいりました。白内障手術と同時に行うiStentを用いる緑内障手術は、2024年の1年間にグループ全体で総数453眼に施行しました。

新たに導入したプリザーフロ マイクロシャント緑内障ドレナージシステムを用いる手術は、佐藤裕也眼科医院(仙台市)と中京眼科(名古屋市)において佐藤裕之医師が執刀しました。術後3か月の経過を観察することができた22眼について、眼圧の推移は術前眼圧22.2±8.3mmHg、術後眼圧13.3±6.5mmHgと良好な眼圧下降が得られました。

また、アーメド緑内障バルブを用いた緑内障手術も8眼に対して行っています。当手術では、チューブを毛様溝から挿入する術式にしたことで、前房に挿入した場合のリスクとされる水疱性角膜症の発症を回避し、毛様体扁平部に挿入する場合に必須とされる硝子体手術も不要となることで過剰な侵襲を低減することにつながり、日帰り手術での対応が可能になりました。
クリニックにおいて日帰り緑内障手術を行うことで、患者さんの負担をできるだけ軽減することにも貢献したいと考えます。

今後の取り組み

FUTURE PLAN

白内障手術と併用で行うことに限られていたiStentの挿入手術が、緑内障の単独手術として行うことが可能になりました。また、2025年には白内障手術と併用ではあるものの、新しい緑内障手術デバイスのHydrusが上市されます。術後出血や術後眼圧上昇といったリスクができるだけ少ない緑内障手術デバイスを積極的に導入することで、バリエーション豊かでより安全な緑内障手術に取り組み、前述の「クリニックで日帰り緑内障手術を!」をますます推進していきたいと考えます。