OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDSOPHTHALMOLOGY SPECIALIZED FIELDS

OPHTHALMOLOGY SPECIALIZED
FIELDS
専門分野
角膜・眼表面

角膜・前眼部疾患すべてを対象として診療および臨床研究を行っています。最先端の医療を積極的に取り入れることで、診療の選択肢を多く準備するようにしています。より専門性の高い疾患からcommon diseaseまで、幅広い疾患に対して、患者さん個々に応じたカスタム治療が可能となっています。

医師 / 顧問

DOCTORS / ADVISER

  • 小島 隆司
    医師
    小島 隆司
  • 長谷川 亜里
    医師
    長谷川 亜里
  • 澤木 綾子
    医師
    澤木 綾子
  • 中村 友昭
    顧問
    中村 友昭
    (名古屋アイクリニック 院長)
  • 小島 隆司
    医師
    小島 隆司
  • 長谷川 亜里
    医師
    長谷川 亜里
  • 澤木 綾子
    医師
    澤木 綾子
  • 中村 友昭
    顧問
    中村 友昭
    (名古屋アイクリニック 院長)
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2020年
手術実績

OPERATION VOLUME

術式 JCHO中京病院 眼科 グループ施設 合計
角膜移植術 21 29 50
翼状片・結膜弛緩
結膜腫瘍等前眼部手術
70 181 251
角膜クロスリンキング 0 93 93

診療内容

CLINICAL SERVICES

診療内容

角膜移植

角膜移植は、近年、角膜の悪い部分のみを取り換えるパーツ移植が主流となっています。当グループでも、光学的角膜移植としては全層角膜移植(PKP)、深層層状角膜移植(DALK)、角膜内皮移植(DSAEK)から症例に応じて術式を選択しています。また、角膜穿孔や感染性角膜炎、角膜輪部機能不全などの原疾患の治療を目的とした治療的角膜移植として、角膜表層移植(LKP)、角膜輪部移植(LT)を行う場合もあります。
角膜移植は入院手術を中京病院、岐阜赤十字病院で行っており、日帰り手術を名古屋アイクリニック、中京眼科、佐藤裕也眼科で行っています。

角膜移植角膜移植

羊膜移植

羊膜移植術は以前から行ってきた術式ですが、2014年に保険収載されたことを契機にガイドラインが整備され、施設基準・術者基準が設けられました。当グループではJCHO中京病院、岐阜赤十字病院で手術を行っています。

羊膜移植は、幅広い疾患に適応があり、例えば角膜穿孔を閉鎖する場合、結膜腫瘍や増殖性の強い再発翼状片などの手術でできた広範囲の結膜上皮欠損を補う場合、角膜輪部機能不全などによる遷延性角膜上皮欠損に対して正常な治癒を促す目的で行う場合などに行っています。

円錐角膜

円錐角膜診療は、前眼部の専門治療を中心に行っている名古屋アイクリニックを主体に、最先端の診断技術、治療技術を導入しています。
進行期の円錐角膜は、重症化を防ぐことが最重要であるため、進行予防治療である角膜クロスリンキングを行っています。名古屋アイクリニックでは、モザイクシステムにより、角膜の弱い部分だけに強いクロスリンキング効果を起こさせるように紫外線の照射を行い、進行予防と角膜形状の改善ができる、カスタムクロスリンキングも導入しています。角膜クロスリンキングは、欧州では標準的な円錐角膜の治療ですが、日本ではまだ厚労省未認可であるため、当グループでは倫理委員会の承認を得た上で、自費診療で治療を行っています。

角膜クロスリンキングは名古屋アイクリニックの他、岐阜赤十字病院、佐藤裕也眼科で行っています。
円錐角膜の視力矯正治療としては、各種特殊コンタクトレンズ(ボストンレンズ、ミニスクレラルレンズ、ハイブリッドコンタクトレンズ、ユーソフト)、角膜内リング、角膜移植などがあり、症例に応じて治療を選択しています。
また、進行予防治療である角膜クロスリンキングの導入により、円錐角膜の診断技術が重要視されるようになっています。早期診断を重視し、簡便な方法でのスクリーニング検査法の開発にも力を入れています。また、学会では角膜が専門分野でない先生に向けて早期発見の重要性について啓発活動を行っています。

感染性角膜炎

感染性角膜炎は、塗抹鏡検・角膜擦過培養・薬剤感受性・PCR検査により、できるだけ病原体を特定し、適切な治療法を選択できるようにしています。特に真菌性角膜炎やアカントアメーバ角膜炎などは、難治性であることが知られていますが、治療に有効な市販薬は限られたものしかありません。そこでこれらの症例の治療には、市販薬とともに、倫理委員会の承認を得た自家調剤点眼薬も併用しており、より効果的な治療を行うことができます。
また重症な感染性角膜炎では、感染が硝子体内に波及していることも稀ではありません。当グループでは他の専門分野との密な連携があり、必要な症例では迅速に硝子体手術を行っています。

ドライアイ

ドライアイ研究会の提唱する涙液の層別治療TFOT(Tear Film Oriented Therapy)の考え方を軸に治療を行っています。治療には、各種点眼薬や自己血清点眼、涙点プラグや涙点焼灼による涙点閉鎖術、症例によってはマイボーム腺マッサージや温罨法を提案しています。マイボーム線機能不全は、高齢者のドライアイのリスクファクターになる事が知られており、その有病率は加齢と共に高くなります。これまで根本的な治療がありませんでしたが、近年IPLと呼ばれる光治療の有効性が報告されており、当グループでは中京眼科、名古屋アイクリニックで導入しています。

アレルギー性結膜疾患

アレルギー性結膜疾患(アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、巨大乳頭結膜炎、春季カタル)のうち、増殖性変化を起こし、重症化しやすいのが春季カタルとアトピー性角結膜炎です。免疫抑制点眼薬(シクロスポリン、タクロリムス)の発売に伴い、最近では薬のみでコントロールできる症例が多くなってきました。薬物療法を行う際には、プロアクティブ療法の考え方を基本にしています。薬物療法でもコントロール不良な症例では、ステロイドの瞼結膜下注射や、結膜乳頭切除、シールド潰瘍掻爬といった外科的な治療を併用しています。
また患者様の希望により、原因となる抗原を調べ、適切なセルフケアの指導も行っています。

翼状片、その他の結膜疾患

翼状片手術では、遊離結膜弁移植または有茎弁移植を併施し、低い再発率を実現しています。再発翼状片などで特に増殖性の強い症例では、マイトマイシンCの術中使用や、羊膜移植、角膜表層移植(LKP)を組み合わせて手術を行うこともあります。
その他、結膜弛緩症や結膜腫瘍などの手術も行っています。

最新情報・
研究トピックス

TOPICS

円錐角膜

円錐角膜は、若年に発症し患者さんの一生の視機能に影響を与える疾患であるため、進行ゼロ、快適な屈折矯正の2つの柱で診療を行っています。治療の中心になる名古屋アイクリニックでは、最先端の診断・治療技術を導入しています。
2020年は、円錐角膜用の特殊コンタクトレンズのラインナップにユーソフト®(トーメーコンタクトレンズ)という国産のソフトコンタクトレンズが加わったのがトピックスです。これまで円錐角膜用のソフトコンタクトレンズとしては、海外製のケラソフト®を使ってきましたが、国産の認可されたコンタクトレンズが使用できることは、費用や保証の面で大きなメリットです。ハードコンタクトレンズ不耐症の患者さんやアクティブなスポーツを楽しみたい患者さんに処方しています。
円錐角膜のリスク評価指数は角膜トポグラフィーや角膜トモグラフィーなどの角膜形状解析装置がないと評価が困難でしたが、小島らは多くの施設で設置されているオートケラトメータを用いて評価する方法を報告しました(Kojima T. et al. Am J Ophthalmol. 2020)。今後は実機に搭載されていく可能性があり楽しみにしています。
円錐角膜の進行予防治療として行っている角膜クロスリンキングは、2020年はほぼ全例にカスタム角膜クロスリンキングを施行しました。西田らの報告によって、上皮温存カスタム角膜クロスリンキングは、通常の上皮温存角膜クロスリンキングに比べて、術後早期から角膜形状と角膜剛性をより改善する術式であることが示されました(Nishida T. et al. Cornea. 2020)今後さらに長期経過を追って報告したいと考えています。

角膜移植

本年、中京眼科においても日帰り角膜移植を開始し、術中OCTを導入して角膜内皮移植(DSAEK)を行いました。DSAEKは術中ホスト-ドナーの層間に溜まった水分を可能な限り除去しますが、術中OCTは層間の水分が明瞭に観察できるため、確実にドナーを接着させるために非常に有用です。
COVID-19の拡大に伴う緊急事態宣言にあわせて、愛知県アイバンク協会の眼球摘出業務も休止となりました。国内のアイバンクへの献眼数は年々減少傾向にあることも相まって、2020年は著しく眼球提供が少ない1年でした。今一度、アイバンク活動の普及にご理解ご協力をいただけるよう努めていきます。

  • 角膜移植前(仰臥位)

角膜変性疾患

角膜変性疾患の治療にも力を入れています。この写真の患者さんは格子状角膜変性症のため(左眼は15年ほど前に行った角膜移植眼に格子状変性が再発)、右眼は角膜移植(DALK)、左眼はエキシマレーザーによりPTKを施行し、右(0.02→1.0)、左(0.1→0.7)と視機能改善を認めています。また2020年より、ライソゾーム病の一種で超希少疾患であるシスチン症の点眼治療薬の治験にも参加しています。

  • 角膜変性疾患
    右眼
  • 角膜変性疾患
  • 角膜変性疾患
    左眼
  • 角膜変性疾患

学術活動

小島らは第43回日本眼科手術学会学術総会でカスタム角膜クロスリンキングの早期成績を、第35回JSCRS学術総会でカスタム角膜クロスリンキングと非カスタムクロスリンキングの比較を報告しました。カスタムクロスリンキングは、非カスタム法に比較して角膜不正乱視をより改善する効果が明らかになりました。円錐角膜とその治療の啓発活動も継続して行っており、第35回JSCRS学術総会ではこれから円錐角膜治療を始めようという医師向けのインストラクションコースで角膜クロスリンキングの適応と手術手技のポイントについて講演しました。
第74回日本臨床眼科学会では、澤木らが白内障術前術後の289眼の角膜内皮細胞密度を検討し、術前の瞳孔径が小さいほど手術による内皮細胞減少率が高かったが、減少率は6.58%とわずかだったことを報告しました。
また、角膜カンファランス2020で江坂らは、顔面熱傷後の瘢痕性兎眼により増悪した角膜混濁が兎眼手術のみで角膜透明性を改善した1例を報告しました。

閉瞼時の皮膚可動性が大幅に改善し、兎眼手術のみで角膜透明性が改善している。

  • 学術活動
    【手術前】
  • 学術活動
    【手術11か月後】
  • 学術活動
  • 学術活動

今後の取り組み

FUTURE PLAN

治療の選択肢を多く準備していますので、患者さんそれぞれの眼の状態に合わせたカスタム治療が可能であることが、中京グループの強みであると考えています。2021年は、さらに発展的な治療を行うことができるよう、角膜・眼表面グループの医師一同、精進していきたいと思います。また2020年は、COVID-19の影響で、海外での活動を全く行うことができなかったことが非常に残念です。2021年は少しずつ再開されることを期待しています。

診療施設及び
曜日の紹介

CLINIC SCHEDULE

角膜特殊外来

JCHO中京病院
眼科
岐阜赤十字病院
眼科
名古屋
アイクリニック
大雄会第一病院
眼科
中京眼科 佐藤裕也
眼科病院
【終日】
小島(毎週)
【午後】
小島(月2)
【終日】
原(毎週)
【午後】
小島(月1)
【午前】
長谷川(奇数週)
【午後】
原(奇数週)
【午前】
小島(月1)
長谷川(毎週)
澤木(毎週)
【午前】
原(毎週)
【終日】
小島(毎週)
【午後】
原(月1)

円錐角膜外来

名古屋アイクリニック
月曜日 【終日】小島(毎週)
土曜日 【終日】小島(月1)

アレルギー外来

名古屋アイクリニック
水曜日 【終日】水野(毎週)
土曜日 【終日】水野(月1)、長谷川(月1)