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Group 中京グループについて
中京グループ
市川 一夫
中京グループ
市川 一夫
中京グループは、18名の眼科医がそれぞれの眼科施設に所属し、グループにご協力いただいている施設やグループと提携する施設において、診察や手術を行う独自のシステムを構築し活動しています。また、将来を担う若手医師の教育・育成やそれぞれが担当する専門分野の臨床研究にも取り組み、その成果を国内外の学会や学術誌で発信しています。
中京グループは、開業医のように多くの臨床経験を積むことができ、大学のように若手医師の教育や医師が担当するそれぞれの専門分野の研究にも取り組むことができる眼科医療グループをつくることを目標に掲げスタートしました。
その目標のためには、医師がより多くの知識・技術を習得することができる場や、それぞれの専門性をより高めるための研究活動を行う環境、医療を行う上では欠かすことのできない看護師や視能訓練士などコメディカルの育成も同時に行う仕組みが必要であると考え、各地でご協力いただいている施設を活用させていただいたり、医師とコメディカルが協業で研究を進めたり、サポートを行う会社を設立するなど様々なことに取り組んできました。
現在の眼科医療において白内障は多く見られる症例のうちのひとつです。よって、グループに所属する医師は白内障手術の習得を必須とし、その達成と習得後のブラッシュアップのためにグループの内外において日々研鑽を積んでいます。
また、白内障治療以外に「網膜・硝子体」「緑内障」「角膜」「斜視弱視・小児眼科」「眼形成・涙道」「屈折矯正」「色覚」の7種類の専門分野に分類、分野ごとにグループをつくり、それぞれが臨床研究に取り組んでいます。
さらに、多くの臨床経験を元に得ることができた発想やアイデアから、手術手技の考案、白内障の眼内レンズや各種手術機器の開発、その製品化も行っています。
また、医師に限らず看護師や視能訓練士も国内外の学会や見学に参加し情報を収集、グループ内で展開し、その場に居合わせなければ得ることのできない情報も共有しています。
グループ設立当初は1か所の病院と数か所の眼科医院の小さな規模でスタートしました。その後、時間の経過とともに、新たな病院や医院からご相談をいただくことが増え、病院には医師が常勤医として所属したり、医院には診察や手術のため医師が出向いたりしながら進め、現在は国内24か所、海外2か所の施設のご協力を得ています。
これから、日本の総人口は年々減少し、2050年には1億人を割り込むことが予想されています。白内障に罹患する年齢は、主に60~80歳ですが、人口の減少が進むことにより症例数も先細りし、日本国内では眼科医に限らず医師が余剰する可能性もあります。
かたや、日本周辺のアジア諸国に目を移せば人口が増加の傾向を示している地域もあり、高齢化とともに医師(特に眼科医)不足を招くことが懸念されています。
こうした状況から、日本の医師が海外で診療や手術を行うなど、互いに協力し合える仕組みづくりの必要性を感じています。