眼瞼下垂や内反症、霰粒腫などの炎症性疾患、眼瞼腫瘍、鼻涙管閉塞や涙嚢炎などの涙道疾患、眼の奥の眼窩疾患に対して診療を行い、小児の眼瞼下垂、内反症など先天性疾患にも対応しています。機能面、整容面の両面のバランスを考え、患者さんの要望に応えられる医療の提供を目指しています。
野口医師が、第10回日本眼形成再建外科学会の一般講演において、「腱膜性眼瞼下垂を合併したMarin-Amat症候群に対する手術治療の検討」のタイトルで発表しました。また、2022年に開催された第76回日本臨床眼科学会での講演が、「眼窩内壁骨折整復術直後に視力障害をきたした1例」のタイトルで論文として掲載されました。
2023年7月より、星野医師が、ほしの眼科・佐藤裕也眼科医院・JCHO中京病院眼科に加え、中京眼科においても眼形成・涙道疾患の診療を開始しました。毎月第2・第4の木曜日の午前中に日帰り手術、午後に外来診療(完全予約制)を行っています。
また、2024年4月には、大沢医師が海外から帰国、江坂医師が育児休暇を終了し、それぞれ復帰する見込みです。
しばらくの間、眼形成は田邊医師を筆頭に、星野医師、野口医師の3名で診療にあたってきましたが、前述の通り2024年4月から2名の医師が復帰予定であり、それにより、当分野の一層の進展が期待でき、さらに多くの患者さんの診療につなげることができればと考えます。
しかしながら、JCHO中京病院眼科においては当分野以外にも様々な分野で多くの医師が対応し、外来枠や手術室、1日当たりの手術件数などに限りがあるため、患者さんをお待たせしてしまうこともあります。
そこで、新たに中京眼科においても眼形成・涙道疾患の診療を開始したことで、JCHO中京病院で受け付けていた患者さんを患者さんの状況によって両施設で分担することができ、少なからず患者さんがお待ちになる時間の短縮につながり、合わせて各ご施設の先生方にとっても、より気軽にご相談・ご紹介していただけるような施設になればと思います。
具体的には、
中京眼科では…局所麻酔下で施行できる日帰り手術の対象となる、眼瞼下垂、眼瞼内反症、眼瞼の良性腫瘍や涙道内視鏡手術等の症例の診療を行う
JCHO中京病院眼科では…全身麻酔が必要な小児の手術、涙嚢鼻腔吻合術や眼瞼の悪性腫瘍のように侵襲が大きく入院が必要なケース、眼窩腫瘍や全身疾患に関連するケースで画像診断や血液検査が必要な症例等の診療を行う
など、患者さんにとってもメリットになり得る方策を考えています。
また、2名の医師が復帰するとはいえ、仕事と家庭を両立することができる環境づくりも大事なポイントです。例えば、中京眼科では「完全予約制」の診療体制をとることから、患者さんのご希望に医師自身のペースも加え計画し、バランスのよい勤務が可能であると考えます。
患者さんにとっては診療の機会が増え、医師にとってはより経験を積むことがスキルアップややりがいにつながり、グループにとっては戦力が増すことで、「Win-Win-Win」の関係が築き上げられることと、期待しています。
▪️眼形成・涙道疾患に対応できる施設
JCHO中京病院眼科(名古屋市南区) | 日帰り手術、入院手術、全身麻酔対応可 |
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中京眼科(名古屋市熱田区) | 日帰り手術 |
ほしの眼科(愛知県岡崎市) | 日帰り手術 |
佐藤裕也眼科医院(宮城県仙台市) | 日帰り手術、入院手術 |