学 術
2024.08.27
安澤さんのコメントをご紹介します。
演題「混濁量と色相を考慮した核硬度の分類方法の検討」
本研究では細隙灯顕微鏡で撮影した白内障患者のスリット画像に対し、核硬度を画像解析によってグレード分類を行う手法について検討すると共に分類結果の妥当性について評価を行いました。提案した解析手法により、分類の結果が実際の核硬度との間で相関がある事が認められ、分類結果に妥当性がある事を示しました。画像解析から核硬度を分類することで、従来の主観的評価に加え客観性の高い診断結果として示すことが可能となり、今後の臨床応用への貢献が期待できます。
(信州大学大学院 総合理工学研究科工学専攻 電子情報システム分野 安澤幸輔)
※第63回日本白内障学会総会・第50回水晶体研究会のHPから抄録をダウンロードしていただけます。
また、かねてから、信州大学大学院 田中教授のグループと中京グループは共同で研究を行い、今回の白内障学会総会において受賞に至った研究のほか多数の研究に取り組んできました。本研究は、普段から使用されている細隙灯顕微鏡の画像を用いた核硬度の分類であり、臨床に直結する技術です。これからも、臨床に有用性のある研究に取り組み続け、発信していきたいと考えます。